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青森ヒバ・木下さん

青森ヒバ女将・木下さんの画像

◆木下とよ子

有限会社ひば工房代表。
青森県生まれの、自称「ヒバ女将」。
ヒバの声を聴きながら、より良いヒバ商品を届けたいと日々精進中。

写真の方が、東京の青森ヒバ女将こと木下さんです。
東京で青森ヒバの専門店「ひば工房」を営む、青森ヒバ一筋数十年の笑顔が素敵なお母さんです。

今回は、青森ヒバとの出会いやこだわりについて、たっぷりとお話をお伺いしてきましたので、ぜひご覧ください。
インタビュアーは、青森ヒバが大好きなママさん編集者・峰岸さんです。

2人でニコニコしながら青森ヒバのお話を楽しんでいたのが、とても印象的でした。


最初は軽い気持ちでスタート

青森ヒバセットの画像

木下さんが厳選した青森ヒバセット

峰岸

いろんな木がある中で、なぜ青森ヒバにこだわっていらっしゃるんでしょうか?

木下

私は、もう青森のヒバ一筋なんですよ。
青森出身で・・・。
地元起こしじゃないですけど、身内から始まってるんです。
青森の家から車で5分くらいの近所に、ヒバの製材所があったんだけど、バブルがはじけてからは、建材としてヒバがあまり出なくなってね。
で、その近所の製材所の方が木工品化したヒバ商品を売ってくれる人を探している、という話を聞いて。

峰岸

木工品に加工して販路を探されていたんですね。

木下

そうなんです。
姉から「製材所の社長さんがそういう風に言ってるんだけど、あんたやってみたらどう?」と言われて。
最初は軽い気持ちでスタートしたんです。
「じゃあ、台所用品を段ボール一杯分預かります。」って。
ちょうどその頃、子供も小さかったものですから、公園とかで会う小さな子供を連れたお母さん方に声をかけて、「うちにあるから見に来る?」みたいな感じで始めたんです。

峰岸

そうでしたか。

木下

それが好評で、ちょっとずつちょっとずつ広まっていったんです。

峰岸

お店はいつごろから?

木下

店を構えたいなぁと思ったのは、そのころだったと思います。
ヒバの魅力をもっといろんな人に、広く知ってもらいたいと思ったの。
いろいろありましたけど、それから何年かして、やっと店を構えることができたんです。
製材所の社長さんはじめ、地元のたくさんの人の思いや協力があって今まで頑張って来れたので、自分の店というよりも、みんなの店だと思っているんです。
青森ヒバにこだわるのは、地元のみんなもヒバで生計を立てているので、窓口の私が頑張らなきゃという思い。
それと、やっぱりヒバは素晴らしいので、多くの人にその良さを実感して喜んでもらいたいから。

峰岸

みんなのお店って、素敵ですね。

店内の画像

店内はヒバの商品でいっぱい。

木下

もっと店の売上が上がるように、「ヒバ以外の商品を扱ったら?」と好意で助言してくださる方もいるんだけど・・・。
地元のみんなの応援があって頑張れているし、私としては絶対ヒバ!
ヒバ一筋でやりたいんです。
「ヒバを使って、なにかもっといいものができないか」って、いつも考えてる。
草木染めをされている方と一緒に、「ヒバ染め(※)」の商品を一緒に開発したりね。

※青森ヒバの葉や枝を細かく裁断して煮出し、タオルなどを一枚一枚、淡く自然な風合いに染め上げる方法です。

峰岸

ヒバへの愛情から、オリジナルのヒバ商品も生まれているんですね。

木下

はい。
そんなんで、もう20年近くになりました。

峰岸

そうですか~。
木自体としても、木下さんはやっぱりヒバがお好きなんでしょうね。

木下

そうですね。
ヒバは不思議な木で、関われば関わるほど好きになるの。
でも、ヒノキや杉はみんな知ってるけど、ヒバを知ってる人ってそんなに多くないでしょ?

峰岸

確かにそうかもしれないですね。

木下

このヒバの良さを、もっと多くの人に教えてあげたい。
そもそも、ヒバは建材としても縁の下の力持ち的な存在で、神社仏閣の土台だったり、目に触れることが少なかった。
でも、ヒバの良さを知っている宮大工さんや船大工さんは、「やっぱりヒバじゃなきゃ」と言って、こだわるんですよ。

峰岸

日本は湿気が多いから、腐りにくいヒバは建材としても最適ということなんですね。

木下

そうです。
20年経って、一般の人にもだんだんヒバの良さが伝わり始めたかな~という感じですね。
でも、今になって、ヒバの木材が不足気味で貴重になってきてるんです。

青森ヒバの苗木の画像

青森ヒバの苗木です。

礼儀正しく順番を待つ木

峰岸

ヒバは、成長するまでに時間がかかる木なんですよね?

木下

そうなんです。
ヒバは、苗木の時は横に這うようにして日差しが強くなるのを待ち、時がきたら上に立ち上がって伸びていく、という木なんです。

峰岸

へぇ~そうなんですか。

木下

普通の木は日差しがあまりないと枯れちゃうんですけど、ヒバはわずかな木漏れ日でも生き抜く生命力があります。
で、苗木は光を求めて横に這うように伸び、順番待ちをするんです。

峰岸

すごい忍耐力ですね。

木下

長く待っている木だと、100年くらい待っている木もあるそうですよ。

峰岸

100年ですか?
驚きです。

木下

とにかく礼儀正しく順番を待つ木ですね。
親木が伐採されるまで順番待ちをする木。
他を押しのけて自分だけ成長しよう、という木ではないんですね。

峰岸

すごい木なんですね・・。
私自身は、子供に良いものを探していた時にヒバの抗菌力を知って、まな板やカスタネット、アロマオイルを活用するようになったんです。

木下

そうでしたか。

青森ヒバ女将・木下さんの画像

峰岸さんも使ってたカスタネットです。

峰岸

でも、抗菌力とか虫を寄せ付けないとかの効果だけじゃなく、今お伺いしたヒバの生命力や忍耐力、人を蹴落とすような生き方をしないヒバの魅力を、ヒバのおもちゃで遊びながら子供たちにも伝えていきたいですね。

木下

ぜひお願いします。

峰岸

特に赤ちゃんにとって、触感とか香りって大事ですよね。
何でも口に入れたりなめたりしちゃいますけど、ヒバなら安心ですしね。

木下

そうですね。
小さいうちからこういう香りに触れていると、脳に残るみたい。
「あ~おじいちゃんちのにおい。」って言って、ヒバチップのところから離れないお子さんもいましたよ。

峰岸

そうですか。
懐かしい心地よい香りですものね。

木下

日本人として、日本の自然豊かな恵みのひとつとして、この木の香りは、ぜひ感じてもらいたいですね。

峰岸

そうですね。
うちの子は、小さいころからヒバのカスタネットをがぶがぶしてて、歯固めになりました。
子供のおもちゃとしては、とても安心できるものでした。

青森ヒバ女将・木下さんの画像

笑顔が素敵です。

木下

ヒバの抗菌力はすごいですからね。
塗がかかっているものはカラフルで、おしゃれなデザインのものもたくさんあって見栄えもいいけど、この素朴な魅力は、ヒバならではだと思います。

峰岸

塗料を使ってない分、さらに安心ですね。
あと、ガラガラの音!
木のやさしい音色で。
とっても心地いいですね。

木下

いいですよね。
もしかしたら、みんなの心に、その昔その昔、人間が木に触れて自然の中で暮らしていた記憶が残っているのかも。
だから、なんか心地いいって感じるのかもしれませんね。

峰岸

そうかもしれないですね。

木下

なにか遠い記憶みたいなものが、心の奥に残っているのかもしれないですね。

峰岸

香りなんかもそうでしょうね。
森林浴のように森で癒されるっていうのとか。

木下

そうですね。

青森ヒバは安全の画像

「ひばの木は赤ちゃんに安全です」

峰岸

香りの成分はフィトンチットでしたっけ?

木下

そうです。
癒しの香りですね。
抗菌の成分は、ヒノキチオールといいます。

峰岸

このフィトンチットに癒し効果があるんですよね。
枕元にヒバのチップを置いておくと、子供の寝つきがよくなるかもしれませんね。

木下

そうそう。
保育園を経営されている方の話ですけど、ヒバのものを色々使っている保育園では、お昼寝でもすぐ眠るそうです。

峰岸

ヒバの木に囲まれて、癒しの森みたいなんでしょうね。

木下

枕元にヒバのチップがあると、よく眠れるみたいですね。
不眠で悩んでいた方が、ヒバチップの枕を使ったら20年ぶりにぐっすり眠ることができたと、お礼のお便りをいただいたことがあります。

峰岸

そうなんですか。
私も娘と一緒に、青森ヒバでもっと癒されたいですね~。

木下

ぜひ試してみて!

青森ヒバセットの画像

取材日:2013年7月16日
取材場所:東京都千代田区 ひば工房


いかがでしたか?

このインタビューの後、手しごと本舗(楽天市場)のために、出産祝いにおすすめの青森ヒバ商品を厳選してもらいました。
離乳食作りにおすすめのまな板や、とっても癒されるやさしい音色のガラガラなどを手しごと本舗で販売しています。

おまけに僕まですっかり青森ヒバの虜になってしまいました。
この文章を書いている僕の机に置いてあるコースターは、青森ヒバ製のものです。
コーヒーの香りを引き立たせるとても心地よい香りが漂っています。

(2013/8/5 編集長・おかざき)


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