鼈甲のお話

ベッコウアメが好きでした。

愛媛に住んでたころ（小学校の低学年までです）、よく飛行機に乗りました。

旅行だったり宮城への帰省だったり。

日本航空だったのか全日空だったのか東亜国内航空だったのか覚えてませんが、毎回必ずCAさんにベッコウアメをもらっていました。

味覚糖のベッコウアメ。
近所のスーパーでも売ってるものなのに、機内でもらうベッコウアメは、なぜだかとても美味しく感じたものでした。

で、鼈甲です。

タイマイという、絶滅危惧種に指定されているウミガメの甲羅です。
タイマイの輸入は、ワシントン条約で禁止されています。

なので、鼈甲の加工品や工芸品の流通量は、どんどん減ってきてしまってるんです。

タイマイを食べているキューバには、鼈甲のストックがあるらしく「貿易をしよう！」という動きが2000年ごろにあったようですが、それも途中で頓挫したようですね。
残念です。

鼈甲は眼鏡や櫛、簪、ブローチなどに加工されます。
徳川さんちの家康さんは、鼈甲の眼鏡をかけていたとかいないとか。

写真は鼈甲の耳かき。
軽くてしなやかなで使い心地がとってもいいんです。

耳垢は、定期的に耳鼻科で取ってもらうのがいいですが、「耳の中がかゆいー」なんてときに、ちょこちょこっとやるには、ホント最高です。

今、江戸鼈甲の職人さんに、子供用の耳かきを作ってもらっているんです。
どんなのが出来上がるんだろう。楽しみです。

いいのができたら、赤ちゃん子供新聞ストアで販売したいと思っています。

ちなみに、いわゆる鼈甲模様のもの（写真下の耳かき）よりも、黄色の部分だけの鼈甲（写真上の耳かき）の方が「白甲」といって希少価値は高いんだそうです。

※赤ちゃん子供新聞ストアは、赤ちゃん子供新聞が運営しているショッピングサイトです。