伝統的工芸品もややこしい・・の続き

「伝統的工芸品もややこしい」の続きです。

伝統製法で作れば誰が作っても「伝統工芸品」と言っていいのか？
についてです。

早速、電話して聞いてみました。

「東京都指定の伝統工芸品」
については、東京都産業労働局商工部経営支援課。

「埼玉県伝統的手工芸品」
については、埼玉県観光課の観光・物産振興担当です。

東京も埼玉も同じような答えでした。

各工芸品ごとに組合があって、
それぞれの組合で認められた職人さんが作ったものでないと
伝統工芸品とはいえない。

という感じ。

僕が作ったんじゃだめですか？
と聞いたら
失笑されてしまいました（笑）

で、
ついでに、国にも聞いてみました。

「経済産業大臣指定伝統的工芸品」について、
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会に電話してみました。

こちらも同じ答えでした。

というわけで
国と東京都、千葉県、埼玉県に確認したところ
「●●さんが作った●●」という風に、
作り手と品目の指定をしているのは千葉県だけで
国と東京都、埼玉県は
品目だけを指定して作り手の認定は各組合にお任せ
ということのようです。

うーん、なんだかはっきりしない（笑）

千葉県みたいに
国（伝統的工芸品産業振興協会）が認定した伝統工芸士や
各都道府県知事が認定した伝統工芸士（東京都伝統工芸士とか）が
作ったものだけを「伝統的工芸品」と呼ぶ
ということにしたら分かりやすいのに・・。

まぁ、そんなわけにはいかない事情があるんでしょうね。

ところで、他の都道府県はどうなんだろ？？

僕の生まれた愛媛県には「愛媛県伝統的特産品」というのが
育った宮城県には「宮城県知事指定伝統的工芸品」というのが
あったりしますが、
ホームページを見る限り
作り手の認定は各組合にお任せのようです。

そうそう、参考までに・・・
「職人に聞く。」に登場していただいた職人さんで、
「伝統工芸士」なのは、内田さん（8代目）と柿沼さんです。
「東京都伝統工芸士」なのは、矢吹さんと柿沼さんです。
「千葉県指定伝統的工芸品製作者」なのは、矢吹さんと太田さんと八間川さんです。